〜コロナ禍で訪問でのセラピーが休止という状況になり、私達に何か出来ることはないかと模索していた中で、日本中がマスク不足という事態に置かれていたこともあり、有志でマスクを作り、必要とする施設へお送りするという活動を開始することと致しました。

 計13名のボランティアの方により、 約200 枚の手作りマスクをご提供頂き、4施設へお送りすることが出来ました。ボランティアメンバーの皆様には、一枚ずつ心を込めて作成頂き、又消毒、一枚ずつの梱包など、衛生面にもご配慮頂きました。

皆様から寄せられた沢山のマスクを拝見し、大変胸の熱くなる思いが致しました。マスクは各施設様の必要な枚数を順次お送りし、到着後には、嬉しいお言葉を沢山頂戴致しました。
 実際に会うことは出来ずとも「心の繋がり」「心のふれあい」がいかに大切かを実感いたしました。


また、Onlineタンゴセラピーに参加が難しい方や、マスク作成用材料が無いけれど社会貢献がしたい方のボランティア活動として、今まで訪問でセラピーを行っていた施設の皆様に向けてメッセージをお送りする活動を行いました。
 ボランティアメンバーから、メールやFacebookのメッセージを使い、当協会宛に文章を送って頂き、取りまとめをして各施設にお送り致しました。
又、関西のボランティアメンバーは、メンバーの顔写真とメッセージ入りの色紙を作成し、施設にお送りしました。

そして、施設のご利用者の皆様との活動に関しては、訪問が NGの状況の中、色々悩み皆で考えた結果、会議アプリZoomを使ったオンラインでの活動を続けていこうと、マスク作成ボランティアや、メッセージボランティアに並行して、毎週土曜日にOnlineでのタンゴセラピーの練習会をしながら、様々な介護施設へ連絡し、オンライン環境の整った施設を探しました。

そして、2020年7月頃になり、オンライン面会を行っている介護施設や、ボランティアメンバーのつながりのある介護施設からOnlineタンゴセラピーに参加されるようになり、ボランティアメンバーの皆様も、少しづつ増えてきました。タンゴセラピーの良さでもある、「ふれあい」「抱擁」については、直接はできなくなりましたが、施設の大きなテレビの画面を通じて、皆さんの笑顔を見ることができ、そして、私たちの笑顔や言葉を送ることができるようになりました。

また、2020年のクリスマスには、スペシャル企画として、タンゴダンサーや、演奏者、そして、アルゼンチン在住の日本人タンゴ歌手にもご協力いただき、オンラインならではの、世界がつながる多世代、多国籍のクリスマスらしい活動ができました。

2021年になってからは、昨年の訪問活動でお世話になっていたボランティア団体、Hands-on東京にも改めてご協力いただき、オンラインの活動でも、国際色豊かなメンバーが集まるようになりました。2021年3月末までに、延べ570名のボランティア、そして、1800人の介護施設のご利用者様が、この活動にご参加されました。

こうして、全国のボランティア参加者、賛助会員、ご協力者皆様のおかげで、訪問活動のできない中でも、なんとか皆様の心をつなげる
活動を続けてくることができました。

心より感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。