【2023/5/19(金)活動報告@介護老人福祉施設シルバーピア加賀】
〜一生の思い出になったわ!〜 誕生日のご利用者様より〜皆さんに受け入れてもらえて、一緒に楽しむことができてとても嬉しいです。〜体験参加の大学生より
ケニーです。
今日は、ISAジャパン様からのご紹介で、アメリカのサンディエゴ大学の医療系学部の皆様が25名、タンゴセラピーの体験参加に来てくださいました。
元々、こちらの学部の方のお友達の方が、個人で私たちの活動に参加されて、それがとても良かったのでご希望してくださったとのことでした。
25名という人数での施設訪問はなかなか難しかったのですが、十条にある介護老人保健施設、シルバーピア加賀様が受け入れてくださいました。
私たちは、久枝さん、そして、セラピストのりょうこさんとジュンさんがサポートに入ってくださいました。
学生の皆さんは、活動30分前に、大型バスで施設に到着され、施設の中にある会議室をお借りして、最初にみなさんへ安全レクチャーを行いました。皆さん医療系の学部とのことで、理学療法士や言語聴覚士を学ばれている方もいらっしゃいました。中には、日本とのハーフの方もいらっしゃって、日本語で挨拶できる方もいらっしゃいました。
そして、いよいよ活動先のフロアへ。
今回お伺いしたフロアの皆さんはやく30名、ご自身で立って歩くことが難しい方も多かったため、いつものように丸くスペースを作るような並びではなく皆さんフロアのスペースの方を見るように3列に並ばれていました。
このような並び方は私に取っても初めてだったのですが、タンゴセラピー活動の特徴は、どんな方がご参加されても対応できること。 まずは、みなさんへの自己紹介ということで、学生の皆様には、カタカナで書いた名札を付けて皆様に対面でご挨拶をしました。研修内で介護施設への訪問は今までも何度もしているということでしたが、私たちの活動のように、対面でみなさんとふれあい、コミュニケーションを取るというのは初めてのこと。学生の皆さんには、緊張感が見られましたが、その緊張感をご利用者の皆様が包み込んでくれるようでした。
挨拶をした後は、手を繋いでのストレッチを行いました。ご利用者様の人数とボランティアの人数が同じくらいでしたので、マンツーマンで、ペアチェンジをしながら行いました。言葉が通じなくても、皆さんマスク越しの笑顔、そして手を取ってコミュニケーションしていました。
その後は、音楽に合わせての手タンゴ。タンゴの音楽が流れると、ノリノリになるご利用者様も何人もいらっしゃって、学生の方をリードされている方もいらっしゃいました。そしてだんだん会場の空気が和んできたところで、アブラッソでの挨拶を行いました。アメリカの学生の皆さんにとっては日常的なことでも、日本の介護施設の皆さんとのアブラッソは今回が初めてだった方も多かったのではないかと思います。笑顔がたくさんあふれていました。
ご利用者様のお一人は、感極まって、涙されている方がいらっしゃり、その様子を見て、学生の方は最初、体調が良くないのかと思い、その方が何かを伝えようとしているけど日本語がわからないということで、私が呼ばれました。その方に聞くと、「感激して涙が出る」と喜ばれていました。そのことを学生に伝えると、心配が一気に嬉しさに変わったようで、また二人はアブラッソしていました。
その後は、皆でリズムに合わせた手拍子を。会場のスタッフを合わせた約70名の手拍子は、会場を一つにしました。ラクンパルシータの曲に合わせて、皆で様々なリズムで手拍子を合わせて、ハイタッチをしていきました。
今回は、ご利用者様とボランティアの数がほとんど同じだったこともあり、ご利用者様にほとんど休む時間がなかったので、25名の学生の皆さんに簡単なタンゴのステップを覚えてもらい、ご利用者様の前のフロアで、みなさんに一曲踊ってもらいました。皆さんタンゴは初めての方ばかりでしたが、楽しそうに輪になって踊っているのを見て、ご利用者様も拍手していました。
その後は、誕生月の方のお祝いタイム。
ご利用者様で誕生月の方がお二人(一人はなんと当日!)そして、学生の中にも誕生月の方が一人いて、3人の誕生日を皆で歌を歌ってお祝いしました。その時に思ったのですが、私たちが何気なく歌っているバースデーソングは、英語なんだと気がつきました。この時は、学生の方もご利用者様もみなさんが英語でバースデーソングを歌い、皆でお祝いをしました。
そして、楽しい時間はあっという間に過ぎ、時間も終盤へ。せっかく参加してくださった学生の皆さんに一人ずつ感想を話していただき、通訳して、ご利用者の皆様に彼らの言葉を伝えました。中には、一生懸命日本語で挨拶してくれる学生もいました。
そして最後にアブラッソタイム。ポエマの曲をかけながら皆さんとアブラッソで挨拶をしました。
その時にはもう最初の緊張感はどこにもなく、みなさん心からのアブラッソで、かけがえのない出会いの嬉しさを伝え合っているようでした。
このような機会を作ることができたこと、本当にありがたかったです。ISAジャパンの皆様、そして、サンディアゴ大学の皆様、サポートしてくださった、りょうこさん、ジュンさん、久枝さん、そして、迎えてくださったシルバーピア加賀の皆様、ありがとうございました!!!
活動プログラム
* 安全レクチャー(別室で)
安全レクチャーの様子①
安全レクチャーの様子②
最初のご挨拶
少しずつみなさん慣れてきて、アブラッソでご挨拶
学生の皆さんでのダンスタイム
誕生月の方のお祝いタイム
手単語で盛り上がりました
学生さんの感想を聞いて
温かい空気に包まれていました
サポートチームの皆様、ありがとうございました!
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