【2023/6/14(水)活動報告@いきいき小日向デイサービス】
まりこです。
梅雨らしい小雨模様の小日向での訪問は、ケニーさんをリーダーにセラピスト2名、計3名でのこじんまりとしたメンバーでした。
こちらの施設をご利用の皆さまは、訪問タンゴセラピーを、コロナ前に半年、そして昨年11月に活動を再開してからもう半年、そして、コロナ禍においても、2年半の間150回も毎週土曜にオンラインタンゴセラピーにご参加されてきた皆さんです。もうタンゴセラピーの流れや、新しい人との交流にみなさん慣れて楽しまれています。(新しくご参加の方もいらっしゃいます。)
ですので、ダンスタイムを十分に楽しんでいただくための工夫をあれこれ話し合って会場へ向かいました。
会場に到着すると、みなさんとても温かい笑顔と拍手で私たちを迎えてくださり、そこでまずはご利用者さまへのご挨拶。初めてお会いする方もいらっしゃいましたが、手を取り合ったりアブラッソをしたり、ご挨拶も暖かいものになりました。
タンゴセラピーでは、アブラッソでの挨拶も行うのですが、無理に相手との距離感を考えずに行うアブラッソは逆に不快感があり、タンゴセラピーの楽しさを半減させてしまいます。 お互いにちょうどいい距離を保ちながら少しずつ一緒に音楽に合わせて楽しんでいるうちに、距離感は自然に縮まっていきます。ですので、最後に皆さまと挨拶する時には、しっかりとアブラッソでご挨拶することができます。
ご挨拶をしていると、”Me llamo XXX!”と大きな声が聞こえてきました。スペイン語で「私の名前はXXXです」という意味だそうです。いつもご参加くださる、スペイン語の流暢なご利用者さまです。「ありがとう」や「どういたしまして」はどう言うのか、教えていただきながら、楽しい時間が進んでいきました。
ご挨拶が終わった後、半円に並べられた会場の椅子に座って、ストレッチ、手タンゴ、リズム運動と続けていきました。リズム体操は千春さんが担当、千春さんの明るいリードに合わせて皆さんで手をたたき足踏みを元気に行いました。隣同士手を繋ぐ手タンゴの時には、お隣同士のコミュニケーションが生まれて、笑顔も満開になりました。
そして、ステップ練習です。いつも行っている、歩きと左右へのステップに加え、レボーテを組み合わせた簡単なステップ、今回はさらに「バルドッサ(ボックスステップ)」にチャレンジしました。
その後の水分補給の休憩時には、ケニーさんと千春さんがこれから行うステップをたくさん盛り込んだデモをお見せして、皆さんの踊りたい気持ちがどんどん高まっているようでした。
休憩の後、待望のダンスタイムです。「難しいわ~」と戸惑いながらも新しいステップにチャレンジしてくださり、あちらこちらからたくさんの笑い声や拍手も聞こえてきました。実は私、まりこが一番間違えてしまって、ごめんなさい。皆さん笑って優しく許してくださってありがとうございました。
おひとりのご利用者さまが「友人のお兄さんがね、タンゴの演奏をしていたのよ、だから若いころはよく聴きに行っていて、タンゴが大好きなの」いうお話を聞かせてくださいました。「西塔辰之助っていう方でね、弟さんも演奏していらしたわ。」あとで調べてみると1955年に結成された有名な「オルケスタ・ティピカ・パンパ」で弟さんの祐三さんと一緒に活動していらっしゃった方だったのです。大切な思い出を話してくださって、本当にありがとうございました。
そして最後にタンゴセラピー体操でしっかり身体全身を動かしました。最後のポーズは皆さんに提案いただくことになっているのですが、これから暑くなるから夏の食べ物からの連想で、「そうめん」のポーズと決まりました。左手で器を持って右手の箸でそうめんをすくうポーズ、ばっちり決まりました。
そして皆さんとアブラッソでのご挨拶タイムへ。
皆さん、この1時間がなんて早かったんだろうという感じで、さっき教えてもらったスペイン語の「グラシアス!(ありがとう)」に加えて「ダンケシェーン(ドイツ語でありがとう!)」とおっしゃる方もおられて、とてもインターナショナルな活動となりました、
今回もご参加くださった皆さま、ありがとうございました!!
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