まりこです。

茗荷谷駅前の待ち合わせ場所に、とても国際色豊かな顔ぶれが揃いました。夏休みということもあって、ネパールから来た高校生のディピカさん、インドから来た背の高い二人の高校生はサンジャナさんとジギシャさん、そして中国から来たターンさんは専門学校で情報処理の勉強をしているのだそうです。

施設に向けて歩く道すがら「ネパールとインドでは同じ言葉が通じるのですか？」という質問に「インドには29かそれ以上の公用語があるけれど、ネパールの人はパーリ語を話すので、違います」と答えてくださいました。海外組の共通語は英語と日本語、最初は緊張気味でしたが、帰るころには皆、すっかりうちとけて、仲良く話していました。

さて、話しながら歩いて向かったのは「いきいき小日向デイサービス」。

そして、リーダーのケニーさん、セラピストのえみさん、まりこに加え、現地集合のひろみさんも加わり、年代的にも国籍的にもとてもバラエティに富んだ今日のタンゴセラピーメンバーが勢ぞろいしました、

施設に到着すると、支度を整えながらまず、ケニーさんが初参加のインドからの高校生お二人に安全に関するレクチャーを行い、会場に向かいました。

最初にメンバー紹介。特に「ネパールからのディピカさん」との紹介にはご利用者さまから、「わあ～」とも「ほぉ～」ともつかない声があがりました。ネパールと言えばエベレストなどの有名な山々の美しい国、仏教発祥の地でもあるけれど、なかなかネパールの方にお会いする機会はない、日本人にとっては憧れの国なのですね。

ケニーさんの進行で、最初からタンゴの音楽にのせてストレッチ、手タンゴ、ステップ練習と進みます。若いボランティアメンバーも積極的に利用者さまにお声をかけて、手を取り合って話したり、笑ったり、楽しんでいる様子です。

７月お誕生日の方がいらっしゃるかお尋ねしたら、ご利用者さまの男性と女性がおひとりずつ。そしてセラピストのえみさん、リーダーのケニーさん、ちょうど２ペアです。素敵なバースデータンゴを踊っていただき、ハッピーバースデーの歌で締めくくりました。

休憩をはさんでステップ練習。こちらの施設の皆さんは、いつもこのステップを練習しているので、初参加のボランティアメンバーよりもしっかり覚えられていました。

そしていよいよ ダンスタイム。

今日のテーマは「美しいロンダを描いて踊る」ということです。「ミロンガ」と呼ばれるアルゼンチンタンゴのダンスパーティーでは必ず、サロンを反時計回りにスムーズに円を描いて踊るのが流儀となっています。今回はこの「ロンダ」にチャレンジしました。ゆっくりと１曲の間に会場を1周するくらいのペースで、ケニーさんの声がけでパートナーを替えて、たくさん踊っていただきました。

以前は社交ダンスを楽しんでいらっしゃったというご利用者さまたちは、さすがに姿勢も美しく、迷いのない足取りで、初参加のボランティアメンバーたちをしっかりリードしてくださいました。

そして、締めくくりのタンゴセラピー体操の時間へ。最後のポーズを皆さんで一緒に考えてから始めます。インドとネパールからのボランティアメンバーにちなんで「ナマステで合掌」という案も出ましたが、やはりタンゴらしいほうがいいね、ということで、タンゴの「アブラッソ（抱擁）」のポーズをカッコよく決める、ということにまとまり、ばっちり決まりました。

最後におひとりずつにアブラッソでご挨拶をしたときに、若手ボランティアメンバーからは「楽しかった！ありがとうございました」という感想をいただき、「孫といるみたいで面白かったわ」とおっしゃってくださるご利用者さまもいらっしゃいました。

おひとりのご利用者さまが「音楽があって、本当に良かったと思うのよ」と話してくださいました。病気をなさって苦しい時も、音楽を聴くと気持ちが晴れて、リハビリを頑張ろうという気持ちになるのだそうです。「次に会うときはもっと動けるようになっているわよ！」と笑ってくださいました。

ご参加くださった皆さま、ありがとうございました！！

まだ、夏も夏休みも始まったばかり！これからたくさんの多世代・多国籍社会交流の機会があります。皆さまのご参加をお待ちしています！

活動プログラム
* ご挨拶
* ストレッチ
* 手タンゴ
* ステップ練習
* 休憩タイム(水分補給＆デモ『7月生まれの皆さん、えみさん、ケニーさん』とハッピーバースデーの歌のプレゼント)
* ダンスタイム①
* ダンスタイム②
* タンゴセラピー体操
* アブラッソでご挨拶



第29回

参加ご利用様；18名（車椅子ご利用の方2名）

リーダー : ケニー
アシスタント：えみさん、まりこ
ボランティアメンバー：ひろみさん

Hands-on東京より
・ターンさん🇨🇳
・ディピカさん🇳🇵
・ジギシャさん🇮🇳
・サンジャナさん🇮🇳