ケニーです。
今日は、新規開催となる、練馬区にある特別養護老人ホーム、「あおぞら小竹テラス」へセラピストのえみさんと、初回でしたのでご紹介いただいた練馬ボランティアセンターの松崎さんもご参加くださっての訪問活動となりました。
先日打ち合わせで伺ったばかりなのですが、住宅地でスマホを見ながらウロウロ。道を覚えるのはなかなか難しいです。
施設に到着して、職員さんにご参加者の身体の状態について聞くと、自立で立つことのできる方はほとんどいらっしゃらないということでしたので、座って行うプログラムを多めにするよう、控え室で内容を考えました。
今回のご参加者は8名。リクライニング付き車椅子(座位を保つ事が難しい方用)でご参加されている方や、クッションを膝の上に乗せて、その上に伏してしまっている方、杖をついて来られた方と、様々な身体状況の方がいらっしゃいました。
最初にタンゴの質問をすると半分くらいの方がタンゴの曲よく聞いていたわよ。と言ってくださり、中には、「若い頃は30ヵ国まわったのよ」「前は踊ってたけど今は背骨が折れちゃったからここにいるのよ」と言われていた方もいらっしゃいました。
まず皆さんの前で自己紹介をした後、直接対面で手を取り合っての自己紹介タイム。お一人お一人が笑顔で迎えてくださり、嬉しい気持ちで、プログラムがスタートしました。
そして、最初の日だったので、えみさんに一緒に踊っていただき、みなさんにタンゴを観ていただいたあとで、ストレッチへ。
車椅子をご利用されていても、とても元気よくストレッチされる方、少し眠たそうで、時折職員さんに声をかけられて動き出される方。
身体は麻痺があり動く事が難しいが、目の表情で嬉しそうにされている方。いろいろな方がいらっしゃいました。そしてそれからは手タンゴ、リズム運動と音楽を使ってのエクササイズを行いました。
これらの時間は、みなさんの身体の様子を確認する大切な時間です。この後のペアでの動きの際には、車椅子をご利用されている方とはどのように踊るか、立位を取れそうな方はどなたか。もちろんご本人や職員さんにも確認するのですが、自分の目で見て、疲れ具合や身体の様子を知っておくことが大切です。
ここで、いつもならステップ練習、ダンスタイムとなるのですが、みなさん普段の運動よりも長い時間のプログラムだったので、休憩を兼ねてアブラッソの説明をしました。
そして、疲れの少なそうなご利用者さまと一緒に、立ってアブラッソをして、一緒に歩きました。その方はお誘いした時は緊張されてるようでしたが、踊った後は、「踊れたわ!宙に浮いてるみたい。」と言われていました。
これはペアで歩く際に、相手と息を合わせるだけでなく、相手の方の重心がしっかりと歩いている脚の上に乗るようにサポートしたことでそう思っていただけたのかもしれません。
そして、皆さんでのダンスタイムに。数人の方は、車椅子をご利用されてましたが、立位を取ることができたため、サポートしながら一緒に踊りました。ご本人も笑顔で、真剣に踊られてましたが、それを見ていた、普段のその方をよく知っている職員さんが、とても喜んでくださっていました。後から聞くと、いつもはほとんど立ち上がることもない方だったそうです。
ダンスタイムを数曲行った後は、少し早めにタンゴセラピー体操を行い、アブラッソでの挨拶タイム。疲れ具合を見て、少しだけ早く終わるよう調整しました。
ご参加者の皆さまのお一人が、最後の挨拶の時に「プレゼントあげるわ!」と言って、手作りのカラフルな飾りをいただきました。
初の特別養護老人ホームでの活動も大成功に終わりました。
えみさん、ボランティアセンターの松崎さん、そして、あおぞら小竹テラスの皆さま、ありがとうございました!