ケニーです。
今日は、四谷三丁目から徒歩5分のデイサービス施設、「デイホーム笑み」へ、先日もご参加くださったHands-on東京からご参加のリェンさん、セラピストのえみさんとまりこさん、そして今回は、恵比寿のアルゼンチンタンゴスタジオ「La Baldosa」より、のりこ先生がご参加くださいました。
私たちの訪問するデイサービス施設は何施設かあるのですが、こちらは少人数制で、ご利用者様、職員さんがいつも全員ご参加くださるというとても一体感のある活動となっています。
施設に到着すると、こちらに気が付いた皆さんが、私達を覚えてくださっていて手を振ってくださいました。そしてTVからはアルゼンチンタンゴのダンス動画が流れており、もうすでに皆さん気持ちはすっかりタンゴの準備ができている様でした。
控室の中で、まずは安全レクチャーをしました。どちらの施設でもそうなのですが、3点、立位のプログラムの際にはっきりとした気をつけるポイントがあります。(☆)
このポイントの中の一つ、疲れ具合について、今回の活動ではとてもわかりやすい状況があり、臨機応変に対応しました。
控室で話している最中にも、フロアからはタンゴの歌を歌うご利用者様の声が聴こえてきて、私たちの方が逆にタンゴサロンに来ているかの様な気持ちになりました。
そして、皆さんの輪の中に入り、自己紹介をお1人ずつとして、ストレッチから順に進めていきました。皆さん息がしっかりと合っていて、知っている曲が流れると、鼻歌を歌いながらエクササイズをされる方もいらっしゃいました。
そしてあっという間に座位でのプログラムを終え、ステップ練習に。今日はご参加人数が少なかったのと、職員さんもご参加されたことから、立ち上がってみると、全員が踊っている状態に!フロアいっぱいに皆さんが踊る様子は、ミロンガ(タンゴのダンスパーティ)の様でした。ただし、1曲踊るのはご利用者様には時間が長いので、途中で切り上げて、ここで休憩タイムに。
先ほどは私たちタンゴセラピーメンバーの自己紹介をしましたが今度はご利用者様のお名前を伺い、少し雑談タイムをとった後に、のりこ先生と私で1曲踊らせていただきました。
皆さんとても喜んでくださり、しっかりと休憩もできたので、ここからは ダンスタイムに。
職員さんはアブラッソ(ハグ)という言葉だけでなく、ダンスにお誘いする時のカベセオという言葉も覚えてくださっていたのがとても嬉しかったです。
また先ほどと同様に、皆さんが全員踊る状況になったため、1回踊る毎に休憩できるようにしましたが、それでも皆さんの疲れ具合がいつもより多く見られたため、早めに ダンスタイムを切り上げ、皆さんとの交流タイムにしました。
参加者の方からは、
「アルゼンチンタンゴがやっぱりいいのよね〜、足をキュキュッと動かすところが大好き」
「父はフランスにいた頃からたくさん踊っていたから、私も子供の頃連れて行かれて、その時少し踊ったのよ。背が高くてハンサムな父だったわ」
「私も若い頃ほんの少しだけ、タンゴがやりたくて教室に通ったことがあったのよ。ほんの少しだけね」
そして職員さんからも、
「タンゴの皆さんが来てくれるようになってから私自身もご利用者さんとアブラッソしたり踊るようになって、何かとても関わり方が変わった感じがします」
のりこ先生もタンゴを踊る時の大切な事を話してくださり、その言葉を聞いたお隣の方は、「どうしてそんなに素晴らしい事が言えるの!」と、心から感激されている様子でした。
輪になって、アルゼンチンタンゴを小さめの音量で聴きながら、タンゴや青春の思い出を皆で話す時間。それは本当に素晴らしいひとときとなりました。
最後に、お一人のご利用者様が、
「コンサートに行きたいわ!この近くであれば皆で行ければいいなぁ」と言われていました。
その言葉を聞いて、今年のクリスマスシーズンは、施設の皆様に生演奏をお届けできたらいいなぁと思いました。
いろいろな充実感が折り重なって、1時間とは思えないほど、心にたくさんのお土産をいただきました。きっと参加者の皆さんが同じような気持ちだったのではないかと思います。
そのことが、身体全身から伝わって来るようなアブラッソタイムで皆さんと再会のお約束をして、また来たときと同じように手を振って会場を後にしました。
ご参加くださった皆様、今回も貴重なお時間をありがとうございました!
☆安全レクチャーでのポイント☆
・ご本人様が立つことができると言われても、本当はバランスを崩しやすかったり、膝折れ(立っていて急に膝がガクッと曲がって尻もちをついてしまう)しやすかったりする場合があります。それは、認知症等の症状による場合や当日の体調によることもあるため、誰が不安なく立つことができるかを予め職員さんに確認する必要があります。
・立ち上がる際に手を繋いだ状態になるのですが、そのまま手を繋いだまま踊らず、相手をサポートしやすいポジションに手を持ち替えます。
・こちらは皆さんにたくさん楽しんでもらいたいと思いますが、ご利用者様と私たちの疲れ具合にとても差があることをいつも忘れない事です。これは、場の空気が盛り上がるほどに忘れてしまいやすい事なので、参加する一人一人が相手の疲れ具合を気にすることが大切です。
活動プログラム
* お一人ずつとご挨拶
* ストレッチ
* 手タンゴ
* ステップ練習(立位)
* デモ
* ダンスタイム
* 談話タイム
* アブラッソでご挨拶
第10回
参加ご利用様:6名
リーダー : ケニー
アシスタント:えみさん、まりこさん
ボランティア:のりこ先生(スタジオバルドッサ)
Hands-on東京より:リエンさん(中国出身)
★★★新宿区での活動は、新宿区社会福祉協議会様に御後援頂いています。★★★
*日本タンゴセラピー協会は、リコー社会貢献クラブ「Free Will」様に応援していただいています!
★活動は皆さまのご支援により支えられています。ご寄付のご協力をお待ちしています。
https://tangotherapy.net/support.html
★YouTubeインタビュー
https://youtu.be/VFJrF64jiLI
★毎週日曜日!ラジオ番組「Tango en Tokio」にて、 活動内容等を紹介しています。 https://www.facebook.com/100002296613363/posts/4798288390257667/?d=n
▼申込方法 現状感染対策として訪問人数制限があるため、ご希望の方はお問い合わせください。
#訪問レクリエーション #介護施設レクリエーション #老人ホーム #タンゴセラピー #NPO法人日本タンゴセラピー協会