2026.10.18
活動報告デイサービス特別イベント特別養護老人ホーム
【2026/10/18(日)活動報告@きらめき本城】
〜85人の笑顔から見えてきた、タンゴセラピーの新たな可能性〜
10月18日(日)、北九州の「きらめき本城」様へ、2回目となるタンゴセラピーに伺いました。
ご利用者様約45名、施設スタッフの皆様約20名、そしてスズキタカミ先生率いる福岡大学の学生・院生14名とタンゴセラピスト4名。総勢約85名が集う、大きな会となりました。
今回も、会場のあちらこちらで手を取り合い、目を合わせ、笑い合う姿が見られました。 活動後に写真を見返すと、そこには胸が熱くなるほど素晴らしい笑顔がいっぱい。今回も皆様と心温まる時間をご一緒できたことを、本当に嬉しく思います。
『工夫を重ねたからこそ見えてきたこと』 今回は、前回の反省を活かし、事前にセラピスト同士で打ち合わせを重ねて臨みました。
前回は椅子の間隔が狭く、踊りたい方が自由に動けなかったり、学生たちが移動しにくかったりする場面がありました。 そこで今回は、椅子の間隔を広く取り、踊るスペースを十分に確保。その結果、以前よりも動きやすい環境をつくることができました。
ただ、その分会場が横に広がり、全体に一体感を生み出すことの難しさも感じました。 実は、前回の方が会場全体に勢いと熱気があったように思います。
他のセラピストからも同じ感想が聞かれました。 では、何が違ったのでしょうか。 帰りのバスでの振り返りから、大切な気づきが生まれました。 今回は学生たちの動きに偏りが出ないよう、会場を3つのエリアに分けて担当してもらいました。
ところが、途中でその配置を解除する指示を忘れ、最後まで同じエリアで活動する形になってしまったのです。
介護現場で働くセラピストから、こんな意見がありました。 「普段の仕事では、ご利用者さんとの思いがけないハプニングを大切にしています。それが自分自身の楽しさにもつながっているのですが、今回はそれが少なかったように感じました」 なるほど!と思いました。
同じ方とじっくり関わることには、もちろん大切な意味があります。でも、相手が変わることで生まれる新しい発見や、予想もしなかった笑いや展開もある。 安心できる環境を整えることと、自由で偶然性のある出会いを生み出すこと。その両方が大切なのだと気づかされました。
また、ある院生からは「次のプログラムへの移行が少し早く、ついていけない感覚があった」という意見も。 一つひとつのプログラムで生まれた身体の感覚を味わい、呼吸を整える時間も、もっと大切にできたはずです。 今回は活動直後に全員で振り返る時間が取れなかったため、学生たちにはアンケートをお願いしており、現在も感想を集めているところです。
一方、4ヶ月ぶりの訪問にもかかわらず、自分のことを覚えていてくださったご利用者様がいて、とても嬉しかったという学生の声もありました。 再会を重ねることで育つ信頼と、その場で初めて生まれる関係。どちらもタンゴセラピーの大切な魅力なのだと思います。 今回の経験から、事前の準備や安全への配慮はもちろん、その場の空気や一人ひとりの反応を感じ取りながら、柔軟に進行していく力を、私たち自身もさらに磨いていきたいと感じました。
『今、この一歩の幸せを共に感じる』――タンゴセラピーの本質へ
タンゴセラピーの後には、スズキタカミ先生による座学と実技講習会を行いました。
施設スタッフ10名の皆様と学生・院生が参加し、タンゴセラピーの背景にある思想や歴史、身体と脳の働きについて学びました。
「私はあなたと支え合う存在であることを、身体で表現する」 タンゴのアブラッソ(抱擁)には、言葉だけでは伝えきれないコミュニケーションがあります。 音楽に合わせて二人で動き、同じ空間と時間を分かち合うことで、互いの身体の感覚や感情にも寄り添っていく。
講習では、実際に二人組でアブラッソを体験しながら、その時に身体や脳では何が起こっているのかについてもお話がありました。 また、デフォルトモードネットワーク(何もしていない時にも働き、自分自身のことや過去・未来について考えることなどに関わる脳のネットワーク)についても学びました。
過去や未来への思いから少し離れ、「今、この瞬間」に意識を向けること。 まず自分自身がリラックスし、相手と一緒に立ち、支え合い、笑顔になること。 そしてタカミ先生は、こんな言葉でお話を結ばれました。 「将来の心配よりも、今この一歩の幸せを共に感じること。それがタンゴの道であり、タンゴセラピーの道であり、ケアの道であると私は考えます」
今回の実践で感じたことと、講習会で学んだことが、私の中でひとつにつながったように思いました。 『これからも、皆様と一緒に』 今回の活動では、前回より改善できたこともあれば、新たに見えてきた課題もありました。 けれど、その一つひとつが、私たちにとって大切な学びです。
決められたプログラムを上手に進めることだけが、タンゴセラピーではない。 目の前の方と向き合い、その瞬間に生まれる小さな変化や喜びを、一緒に感じていくこと。 今回の85名の皆様との時間は、タンゴセラピーがこれからさらに豊かに育っていく可能性を感じさせてくれました。
最後になりましたが、このような貴重な機会をくださった中原社長、そして会場の準備やインフルエンザ対策をはじめとする安全面への細やかなご配慮まで、温かく支えてくださった施設スタッフの皆様に、心より感謝申し上げます。
皆様とともに、これからもより良い時間を育んでいけることを楽しみにしております。 本当にありがとうございました。
今回の参加メンバー
タンゴセラピスト:タカミ先生、ケイジさん、カワイさん、ヤスコ (以下大学生、院生)カレンさん、ユイナ さん、ユウタさん、クルミさん、ココロさん、ナオトさん、ココネさん、ホノカさん、ヒデトさん、コライさん、ハルカさん、メイコさん、シユンタさん、ユウダイさん
★活動は皆さまのご支援により支えられています。ご寄付のご協力をお待ちしています。
https://tangotherapy.net/support.html
★
YouTubeインタビュー
https://youtu.be/VFJrF64jiLI
▼申込方法 現状感染対策として訪問人数制限があるため、ご希望の方はお問い合わせください。
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#NPO法人日本タンゴセラピー協会



















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